お喋り前のお子さまへ ~コミュニケーションの基盤を作っておくこと~

こんにちは。
岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。

11月も今日で終わり。
今年もあと1か月となりました。
早いですね(^-^;

色々な方とお話させていただく中で、
まだ小さくてことばが話せない時期から療育できるの?
それって意味があるの?
ことばが話せるようになってからじゃなくていいの?
とい聞かれることがあります。

赤ちゃんからできることはたくさんあります。
むしろ3歳までにコミュニケーションの基盤を作っておくことは
とても重要です!

ここで、赤ちゃんのおおまかな
コミュニケーション発達を挙げてみます。

生まれて間もない頃から泣いて生理的要求を伝え、
1か月頃には授乳中にお母さんと視線を合わせ
アイコンタクトがとれるようになります。

4か月頃から人や物を目で追うようになり、
6か月頃から抱っこしてほしい時や欲しい物に対して
手を伸ばして要求するようになります。

7~8か月頃は欲しい物があると
大人を見て声を出して要求したり、
声を出すことで大人の注意を引いたりなど
意図的発声がみられます。

この時期から人見知りが始まります。

9か月頃から指さしが始まり、
1歳を過ぎる頃には「ちょうだい」ができ、
大人に「ちょうだい」をされれば
自分の持っている物を渡せるようになります。

お喋りが始まるのもこの時期ですね。

あくまで一般的なコミュニケーションの指標なので
個人差はもちろんありますが、
お喋りしていなくても生まれた直後から
ちゃんとコミュニケーション活動をしています。

赤ちゃんはことばを話していなくても、
大人の話すことばや周囲の状況が
理解できていると言われています。

なので、ことばを話すようになる前から
ことばかけ、アイコンタクト、表情、身振り、サインなど
様々な手段を使ってコミュニケーションをとってあげることで、

お父さん、お母さんは自分のことを尊重してくれている、
わかってくれている、もっとお話ししてほしい、
自分も早くお話したい・・・と思うようになります。

そして、お子さまからの発信に気付き、
しっかり受け止め、応えてあげることも大切です。

今お子さまが何を見ているのか、何に声を出しているのか、
自分に何を要求しているのか等を観察して、
適切な対応をしてあげることで、
お子さまは愛情を感じ、情緒も安定するでしょう。

どんなに働きかけても、大人が反応してくれないと
コミュニケーション意欲は低下してしまいます。

情緒の発達もことばの発達には大きく関係しています。

お喋り前こそできることはたくさんあります。
ご家庭での関わりを変えただけで、
お子さまの様子が変わったケースもたくさん見てきました。

お子さまの発達に不安はあるけど、
まだ療育は早いかなと迷われている方。

療育に早すぎることはありません。

相談だけでも、お気軽にお越しください。

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