療育よりも!!遊び&体験で学ぶことが大切です(*^^*)

岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。

今日は一気に気温が上がり、
花粉症が辛い方も多いのではないでしょうか?

私もその一人(^^;)
春に移り変わっていくのは嬉しいのですが、
目のかゆみと鼻づまりが辛い時期です。

ホアラでは自由遊びを基本としています。
まずはしっかり好きな遊びをしてから、
設定活動に移っていきます。

でもお子さまの発達状況によっては、
まだまだ椅子に座って何かに
取り組む段階ではないこともあります。
幼児期のお子さまなら当然です。

その場合は無理に取り組ませるのではなく、
手遊び、歌、音遊び、お絵かき、絵本など、
その子の好きな興味のある活動を行います。

幼児期は体験の中で
発達の基礎を築くことが大切。

絵カードやプリントで
物の名前は覚えるかもしれません。
でも実際それがどんなものなのか、
本当の意味で理解を促すのは難しいです。

例えば、絵カードで「カラス」を覚えても、
実際のカラスと繋がらなければ意味がありません。

・すずめよりも大きい
・黒い
・カーカーと鳴く(それ以外に色んな声を出す)
・家の周りにいる
・ゴミを荒らしている
・大人が嫌がっている
・置いていたおやつを持って行かれた‥等

そして、
「かわいい」「いやだな」「こわいな」「おもしろい」
「何を食べるんだろう」「どこに巣があるんだろう」
「卵の大きさはどのくらいだろう」
という感情や疑問が湧いてくるかもしれません。

この実際に見て聞いて、そこから生まれる
感情を体験することで初めて
「カラス」がその子どもの中で認識されます。

そうなると療育でできることはほんの少し。

日常の中で培われた力や
蓄えた情報を整理したり、
ただ体験するだけでなく、
その体験の中でことばの力を育むためには、
どのようなことばかかけや関わりをすればいいのかを
アドバイスをさせてもらったり・・・

家庭での関わりや体験の礎の上に
療育が乗っている感じです。

なので、療育で椅子に座って
課題に取り組むのはお子さま自身の
準備が整ってからでいいと思います。

ホアラだけでなく、幼児の療育は自由遊び
メインになっているところが多いです。

遊んでいるだけで本当に療育になっているの?
椅子に座れるようにしてほしい
ことばを覚えさせてほしい

と思われることもあると思いますが、
その自由遊びこそ体験での学びであり、
「自分の気持ちを伝えたい!」という最も大切な
コミュニケーション力を育む活動です。

逆に設定された活動に座って取り組むことが
大好きなお子さまもいらっしゃいます。
その場合は机上でできることを取り入れます。

性格や気質によって1人1人違うので、
そのお子さまに最も合ったものを取り入れて、
力を引き出すお手伝いができたらと思っています。

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