岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。
お子さまの中にはことば以前に
あまり声を出さないタイプの子もいます。
遊ぶときも黙々と黙って遊んでいたり、
要求時も声を出さずに
指さしや手を引っ張って伝えたり。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2017/07/79380a9b479d8234bfb123d8630ba6b9_s-300x200.jpg)
その場合、しっかり目が合い、
表情や態度から「伝えたい!」という
気持ちがちゃんと伝わってくるようなら
声を出せるような場を意識的に作ってあげることで
声を出すようになるかもしれません(*^^*)
無理に声を出そうとするのではなく、
声を出したい!!
声を出すと楽しい!!
といった気持ちを育むことが大切です。
いっぱい笑う
くすぐり遊びやふれあい遊び
外だとおいかけっこなど・・・
思わず「キャッキャ」という声や
自然に笑い声が出てしまうような
遊びを思いっきりさせてあげることが
声を促す良い働きかけとなります。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2018/01/9e02885773b00da1652474b61e0baffb-300x200.jpg)
楽しい状況でないと声は出ません。
笑うことでしっかり
肺活量を鍛えることもできます。
遊びの中で自然な発声を促していきましょう!
先回りしない
つい子どもの気持ちを汲み取りすぎて、
要求が出る前に先に動いてしまい
お子さんの発言する場を奪ってしまうという
ケースもよくあります。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2018/01/936d0b2ee0cbefbd492408cd5d5f1a7d-225x300.jpg)
そうするとお子さんは
声を出す必要がないので、
指さしだけで大人を動かす
癖がついてしまいます(^^;)
お子さんからの要求が出るまで待ったり、
「何が欲しいの?」「ちょうだいなの?」と聞き返したりして、
自分から伝える状況を作ってみましょう。
真似っこあそび
手遊びやわらべうたなど、
歌に合わながら手足を動かすことも
声を促すには効果的です。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2017/11/1899fec7d2ef8a08d007d8f560a30050-300x200.jpg)
楽しい!まねしたい!という
気持ちが生まれると声を出す機会が
自然と増えるでしょう♪
喜ぶ遊びにとことん付き合う
子どもは繰り返し遊びが大好き!
好きな遊びにしっかり付き合ってあげましょう。
そうすると、「もっと」「もう1かい」など、
お子さんから要求が出るようになります。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2017/11/3a8c3de63d652ddbbd2ce3ba6642224c-300x200.jpg)
この自分から要求を伝えることが
コミュニケーションを取る上でとても重要です。
この気持ちがないと声を出す意欲がわきません。
テレビの時間を減らす
テレビを見ている間は
じっと声を出さずに動きさえも
止まっていることが多いです。
そうすると必然的に声を出すことが減ります。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2017/12/fd7fcaf96c38cf6707c723c8ad1b87e2-300x225.jpg)
テレビからの過剰な情報は
小さいお子さまにとっては負担が大きく
処理しきれません。
いきなりテレビを全く見ないというのは
難しいかもしれません。
その場合は見る時間、見る番組を決めたりして
うまくテレビと付き合いましょう。
1日中テレビをつけっぱなし、
ダラダラ見はやめましょう。
コミュニケーションが苦手
目が合わない、コミュニケーションが苦手、
伝えたい気持ちが感じられない・・・
といったタイプのお子さまの場合も
上記のことを取り入れてみてください。
ただ、どれもあまり響かない、
関心が得られないようなら、
一度専門家に相談することをおすすめします。
専門家に相談することで、
家庭で関わりのヒントをもらえます。
まずは、人と関わることの楽しさを感じること、
信頼関係を築くことが必要です。
その上で、発声を促したり、
ことば以外のコミュニケーション方法を
使ったりといった段階に進みます。
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2018/04/f996ca806ac977ec4f192cbf8146a25f-300x200.jpg)
ことばを教え込んだり、
関心のない遊びを無理強いしたりすると
コミュニケーションを取ること自体が
嫌いになってしまいます。
お子さまの様子を見ながら焦らず、
楽しくコミュニケーションをとることが
何より大切です。
まとめ
性格や性質によって声を
寡黙であまり出さない子もいます。
何もしなくても、その時が来たら、
自然と声を出すようになることもあるでしょう。
なので、お子さまのタイプを配慮し、
焦って喋らせようとせず、
「伝えたい」気持ちが育っているかを
見極めましょう。
「伝えたい気持ち」があれば、
様子をみていいと思います。
そして、思わず声を出したくなるような
楽しい体験、体を使った遊びを
たくさん取り入れてみてください(*^▽^*)
![](https://hoala358.com/wp-content/uploads/2019/04/bb9c810ab1f925c485185d4297de66e8-300x225.jpg)
コメントを残す