岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。
お子さまの中にはことば以前に
あまり声を出さないタイプの子もいます。
遊ぶときも黙々と黙って遊んでいたり、
要求時も声を出さずに
指さしや手を引っ張って伝えたり。
その場合、しっかり目が合い、
表情や態度から「伝えたい!」という
気持ちがちゃんと伝わってくるようなら
声を出せるような場を意識的に作ってあげることで
声を出すようになるかもしれません(*^^*)
無理に声を出そうとするのではなく、
声を出したい!!
声を出すと楽しい!!
といった気持ちを育むことが大切です。
いっぱい笑う
くすぐり遊びやふれあい遊び
外だとおいかけっこなど・・・
思わず「キャッキャ」という声や
自然に笑い声が出てしまうような
遊びを思いっきりさせてあげることが
声を促す良い働きかけとなります。
楽しい状況でないと声は出ません。
笑うことでしっかり
肺活量を鍛えることもできます。
遊びの中で自然な発声を促していきましょう!
先回りしない
つい子どもの気持ちを汲み取りすぎて、
要求が出る前に先に動いてしまい
お子さんの発言する場を奪ってしまうという
ケースもよくあります。
そうするとお子さんは
声を出す必要がないので、
指さしだけで大人を動かす
癖がついてしまいます(^^;)
お子さんからの要求が出るまで待ったり、
「何が欲しいの?」「ちょうだいなの?」と聞き返したりして、
自分から伝える状況を作ってみましょう。
真似っこあそび
手遊びやわらべうたなど、
歌に合わながら手足を動かすことも
声を促すには効果的です。
楽しい!まねしたい!という
気持ちが生まれると声を出す機会が
自然と増えるでしょう♪
喜ぶ遊びにとことん付き合う
子どもは繰り返し遊びが大好き!
好きな遊びにしっかり付き合ってあげましょう。
そうすると、「もっと」「もう1かい」など、
お子さんから要求が出るようになります。
この自分から要求を伝えることが
コミュニケーションを取る上でとても重要です。
この気持ちがないと声を出す意欲がわきません。
テレビの時間を減らす
テレビを見ている間は
じっと声を出さずに動きさえも
止まっていることが多いです。
そうすると必然的に声を出すことが減ります。
テレビからの過剰な情報は
小さいお子さまにとっては負担が大きく
処理しきれません。
いきなりテレビを全く見ないというのは
難しいかもしれません。
その場合は見る時間、見る番組を決めたりして
うまくテレビと付き合いましょう。
1日中テレビをつけっぱなし、
ダラダラ見はやめましょう。
コミュニケーションが苦手
目が合わない、コミュニケーションが苦手、
伝えたい気持ちが感じられない・・・
といったタイプのお子さまの場合も
上記のことを取り入れてみてください。
ただ、どれもあまり響かない、
関心が得られないようなら、
一度専門家に相談することをおすすめします。
専門家に相談することで、
家庭で関わりのヒントをもらえます。
まずは、人と関わることの楽しさを感じること、
信頼関係を築くことが必要です。
その上で、発声を促したり、
ことば以外のコミュニケーション方法を
使ったりといった段階に進みます。
ことばを教え込んだり、
関心のない遊びを無理強いしたりすると
コミュニケーションを取ること自体が
嫌いになってしまいます。
お子さまの様子を見ながら焦らず、
楽しくコミュニケーションをとることが
何より大切です。
まとめ
性格や性質によって声を
寡黙であまり出さない子もいます。
何もしなくても、その時が来たら、
自然と声を出すようになることもあるでしょう。
なので、お子さまのタイプを配慮し、
焦って喋らせようとせず、
「伝えたい」気持ちが育っているかを
見極めましょう。
「伝えたい気持ち」があれば、
様子をみていいと思います。
そして、思わず声を出したくなるような
楽しい体験、体を使った遊びを
たくさん取り入れてみてください(*^▽^*)
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