発達のペースを邪魔せず見守ることが大切です☆

岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。

先日来られた3歳のお子さま(*^^*)
車に乗っていたら、外を指さし
「おおきい ブッブー あった」
と3語文で伝えてきたと教えてくださいました。

お母さまには、
「2~3語文で話しかけましょう」と
お伝えしており、ご家庭でも意識的に
ことばかけをしておられたようですが、
その時は特に真似して言うわけでもなかったのに、
突然スルッと3語文がみられて
ビックリしたと言われていました。

「無理に話させようとしなくても、
その時がきたらちゃーんとお話できるんですね」
と子どもの発達に感心されていました。

本当にその通りです!!

ただお子さまの発達によっては、
ゆっくりと導いてあげることも必要。

このお子さまも、
毎日自然の中でしっかり身体を動かし、
リズムある生活をしている土台の上に、
ご両親が意識的な関わりをしていることで、
ぐんぐんとことばの力がついたのだと
思います。

大人は子どもの力を引き出す
お手伝いをするだけで、
あとはお子さま自身の発達を
信頼し尊重して見守ることが大切。

お子さまの成長を見させていただき、
このことを毎回実感させられます。

なので、療育では数や文字、
物の名前を教える課題ではなく、
自由遊び、わらべ歌、
お手玉や布を歌に合わせて受け渡したり、
リズム遊びで身体を動かしながら声も出したり等の
活動を取り入れています。

主にコミュニケーションの土台を築くことを
目標に課題を設定しています。

その中で、自然と声が出てきたり、
苦手な面が見えたり、
発達段階を知ることができます。

このお子さまも自由遊びの中で、
突然「せんせ~い」と呼んでくれました!

突然のことで、
「今、もしかしてせんせいって言いました!?」
とお母さまと思わず顔を見合わせました(*^^*)
嬉しい♡

これは「先生」を教え込んだ結果ではなく、
お母さんがいつも呼んでいるのを聞いていたから、
自然とことばとして出てきたのだと思います。

自分でも言えたのが嬉しかったのか、
その後は連発で呼んでくれました!

幼児期のお子さまには
教え込む療育ではなく、
お子さま自身の発達段階を邪魔せず、
持っている力が出せるまで待つこと、
またその力が出せる環境を整えることが大切。

ホアラではそんなお子さまに寄り添う
療育をやっていきたいと思います。

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