ハイハイは脳と身体の発達に関係している!?しっかりハイハイしましたか?

乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。

お盆ですね(*^^*)
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

せっかくのお休みですが、
大きな台風も近づいており、
心配です。。。

先日、作業療法士さんのお話を
聞く機会がありました。

そこで特に印象的だったのは、
「ハイハイ」は重要な発達だということ

・ハサミや定規うまく使えない
・服の着脱が難しい
・絵や字を書くのが苦手
・姿勢が崩れがち

といったお子さまが最近多いです。

原因として、一概には言えませんが、
ハイハイをしなかった、
ハイハイの期間が短かったことで
「手の発達」「協調運動」
うまく獲得できていない可能性があるようです。

手の発達

ハイハイでは手足で床をしっかり踏ん張って
進むことで手足の筋肉を鍛えます。

そこから物を持つ際の力加減や
大きな動き、細かな動きなどの
手の動きの発達に繋がっていきます。

協調運動

「協調運動」とは、
別々の動作(手と手、手と足、手と目など)
を1つにまとめる運動のこと。

縄跳びや片手ボール投げ、
お紙を持ってハサミで切るなど、
その他,生活において必要な不可欠な動作です。

この協調運動がうまくいかないと、
よく転んだり、姿勢を維持できずに
常にクネクネ動いたりといったことが起こります。

ハイハイは左右の手足を交互に動かして
前に進んだり、ハイハイをしながら
欲しいものに手を伸ばしたり、
協調運動の基礎を育みます。

脳やことばの発達も促進

もちろん「ことばの発達」も!!
ハイハイをすることで顔の周りの筋肉を鍛えます。
また、手足からの刺激は脳の発達も促します。

ハイハイをし始める頃に、
声の種類もぐーんと増えますよね。

しっかり手足を使うことで、
その後のことばの発達も促進されます。

今からでも取り戻せる!

でも、今さらそんなことを言われても、
もうハイハイの時期はとっくに過ぎてしまっているし…
という方。

今からでも取り戻すことができます!!

・動物ごっこやお布団山をハイハイで上がるなど
ハイハイを積極的に取り入れる
・手で身体を支える遊びや両手を使った遊びをする

などの動きを使った遊びを意識的に取り入れることで
赤ちゃんのときに抜け落ちた発達を
取り戻すことができると言われていました(^▽^)/
(作業療法でも行われるようです)

歩くことを急がせない

早く歩いてくれると順調に発達をしている
証のようで嬉しいですよね♡

だからといって、
「早く立ってほしい」
「早く歩いてほしい」という思いから、
まだ歩く準備のできていない子の手を持って
立たせたり、歩かせたりはしないでください。

子どもの身体にも大きな負担となります。

環境作りが大切

子どもは完璧な発達段階を踏んで
成長をします。

発達を急がせるより、
お子さんがその時期に必要な発達段階を
安心して遂げられるような
環境を作ってあげることが大切。

ハイハイをできるスペースをしっかりとる、
真似をして一緒にハイハイする
ハイハイで追いかけっこをするなど、
楽しんでできる環境作りから始めてみましょう♡

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