聴く力を育てましょう

岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。

今回は 聴く力 について書こうと思います。

赤ちゃんに大きな刺激は要注意!

生まれて3か月頃の赤ちゃんは
脳の神経が急速に発達している時期です。

この頃の赤ちゃんには、
大きな刺激を与えすぎないこと!

それまではお母さんのお腹の中で
羊水の音を聞いているのに、
外に出ていきなりたくさんの刺激が入ってくると
びっくりしてしまします。

そして、赤ちゃんの聴こうとする力を
奪ってしまうことに。。。

大音量の音がなっている場所や、
テレビやCDの音楽はなるべく
避けてあげる方がいいと思います。

そして、静かな音から聞かせてあげます。

特に子守唄はとても大切♡

お母さんの優しい歌声は心を安定させます。
また、ことばの発達を促す効果も!

知っている曲はもちろん、
歌のように抑揚をつけて
ことばかけをするだけでも十分だと
思います(*^^*)

音と物を結び付けてあげましょう

1歳前になるとことばの発達とともに
『聞く力』も伸びてきます。

普段から色々な音を聞かせてあげましょう。

包丁で切る音、ドアが閉まる音、洗濯機の音、
楽器の音、風の音、虫の声・・・

日常にあふれる音を
意識的に聞かせてあげてください。

ポイントは
音と物を結びつけるために、
見せながら音を聞かせてあげること
です。

お子さまが関心を持って
見ていることも大切ですね。

そして、どんな音がするのかを
ことばで聞かせてあげます。

例えば、
雨の音「ザーザ―」
風の音「ビュービュー」
鳥の声「チュンチュン」
ドアが閉まる音「ドン・バタン」etc.

そうすると、だんだん物=音、物=ことばとして
つながってきます。

ことばとその意味を結びつけることも
できるようになります。

また、自分に必要なこととそうではないことを
選んで聞けるようになります。

静寂も必要

CD・テレビの音を聞かせっぱなしだと、
常に音が聞こえている状態なので、
聴く力が育ちにくいです。

小さい子どもは大人のように
自分にとってどんな音が必要で必要でないかを
選択することができません。

流れてくる音を全て受け取ってしまいます。

常に音を聞かせるのではなく、
お子さま自身が聞こえてくる音に
注意を向ける時間を取ってあげることも
大切なことです。

一緒に聞こえてくる音を楽しむ時間、
静かに聞こえてくる音に耳を澄ます時間
両方のバランスを上手にとって
聴く力を育てていきましょう!

 

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