「ことば」がまだ出ていないお子さまへ☆まずは基礎作りから始めましょう♪

岡山市中区の乳幼児のことばの相談室
『オヤコサロン ホアラ』の
言語聴覚士 妹尾早織です。

2か月前からご紹介で、
新たにホアラへ6歳の
ダウン症のお子さまが
通って来て下さっています。

相談に来られた時は
ことばはほとんど見られず、
他のコミュニケーション手段も
持っておられませんでした。

ことばをあまり必要としていない
印象を受けました。

なので、まずは
コミュニケーションをとることが楽しい
思える体験をたくさんさせてあげましょう!

とご両親にお伝えしました。

例えば・・・
・声を出す(身振りで表す)と応えてもらえる
・真似っこ遊び楽しむ
・大好きな遊びに繰り返し付き合ってもらえる

「ことばで伝えたい!」
「コミュニケーションをとるって楽しい!」
「わかってもらえると嬉しい!」

まずはこの気持ちがないと、
ことばを話そうという意思が湧いてきません。

大人も、
英語でしゃべってみたい!
海外の人とコミュニケーションとってみたい!
という意思が湧かないと、
英語を習おうなんて思いませんよね。

コミュニケーションをとる
楽しさを感じられる関わりをしていく中で、
コミュニケーションの基盤を築いていくことから
始めようと思いました。

それと同時に、
動作や行動、お子さまの関心に合わせて
わかりやすいことばで話かける
こともお伝えしました。

お喋りしない=わかっていない
ではありません。

ことばは氷山で例えると、
水面から見えている
まさに氷山の一角に過ぎません。

大事なのは水面下の部分です。
ことばに関連した体験、わかることば
基礎にあって、その基礎が固まって初めて
ことばが現れます。

そのため、基礎がまだ未完成なのに
ことばを教え込んだり、
カードで覚えさせて、
水面上のことばだけを出させようとしても
意味がないです。

そして、もっともっと
根本的に基礎となるのは、
「からだ」と「こころ」をしっかり
育むことです。

身体を使っていっぱい遊び、
リズムのある生活をし、
愛情をたっぷりと感じられること(*^^*)

これらを踏まえて関わるだけでも、
きっとお子さまの様子は大きく変わると思います。

実際、このお子さまも変わってきています。

とても温かく理解のあるご両親なので、
お子さまは愛情と信頼の中で
すくすくと育っておられ、
愛着がしっかりと形成されています♡

また、家庭でアドバイスさせていただいたことを
しっかり実践されているので、
来られる度にことばや発声の
種類が増えていっています。

最初は1人遊びを好んでいたのですが、
大人を巻きこんだ遊びも
楽しめるようになり、誘ってきたり、
期待して待ったりもしてくれるようになりました。

そうすると自然と、
ことばや口の形、サインも自発的に
真似ることが増えてきました。

模倣の力もにょきにょきと
芽を出し始めていて、
これからの成長が本当に楽しみです♡

私に出会ってくれて、
ホアラを選んでくれて、
たくさんの学びや気づきを与えてくれる
お子さま方の存在にこころから感謝です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です